このまま子どもを育てていく自信がない…。
「頼れる人もいないし、施設に預けた方がこの子のためかもしれない」
できれば子どもと一緒に暮らしたいですが、そうも言ってられないこともあります。
それはあなたのせいではなく、しょうがないことなんです。
まずは、児童養護施設がどんな所なのかについて知りましょう。
機能や仕組み、また、お金はかかるのかについてもご説明しますので参考にしてくださいね。
今回は、児童養護施設の仕組みと手続きの方法についてご紹介します。
子供を施設に預けるのにはお金がかかるのか?
乳児院と児童養護施設
子どもを預かってくれる施設といえば、「乳児院」と「児童養護施設」です。
乳児院は、その名の通り「乳幼児を預かる施設」。
明確な年齢は決まっていませんが、だいたい小学生未満まで。
それ以上の年齢の子は児童養護施設に預けられます。
どちらの施設も、
「安定した生活環境を整えるとともに、生活指導、学習指導、家庭環境の調整等を行いつつ養育を行い、児童の心身の健やかな成長とその自立を支援する」
という機能を持ちます。
養育者の負担金
子どもの保護のために強制的に保護するのではなく、こちらから「預けたい」という場合、養育者は「負担金」を払わなければなりません。
負担金は、前年度の所得税の額に応じて決まります。
今現在の所得は関係ないので注意してください。
負担金は地域によって異なるので市役所や区役所で尋ねてみると良いですよ。
【例 : 神奈川県横須賀市】
⇒福祉施設入所者費用徴収条例
子供を施設に預けるための条件とは?
児童養護施設には、もちろん受け入れ条件が存在します。
親が希望すれば誰でも預かってもらえるわけではないのです。
親から虐待を受けている
親から虐待を受けている子どもは保護されます。
主に学校や近隣住民からの連絡により見つかるケースが多いです。
暴力から生じる「身体的虐待」だけでなく、※「ネグレクト」など、親の元で生活することが子どもに悪影響になるような場合が当てはまります。
「ネグレクト」とは
無視すること。放置すること。怠ること。
要するに、子供に対する適切な養育を親が放棄することを指します。
親が死亡してしまった
親が死亡していて、親戚などの親族が養育を拒否した場合。
子どもは1人では生きていけませんので、児童養護施設に保護されることになります。
また、母親のみ亡くなったが、父親1人では育てられない場合も預かってもらえる場合があります。
経済的理由
親の収入が少ない、または無いことによって、子どもに健康的な生活をさせることができない場合、預かってもらえることがあります。
上記の条件に当てはまらない場合も、児童相談所では相談に乗ってもらえるので気軽に連絡してみてくださいね。
子供を施設に預けるための手続きについて
子どもを預かってもらうには、いろいろな審査を受けなければなりません。
入所するまでの流れを、順を追ってご説明します。
児童相談所に連絡
いきなり児童養護施設に連絡するのではなく、まず初めに「児童相談所」に連絡をしてください。
児童相談所全国共通ダイヤル「189」 (いち・はや・く)
児童相談所は名前の通り「相談」をする所ですので、乳児院や児童養護施設入所への窓口となっています。
- なぜ預けたいのか
- 今どんな状態なのか
- 改善の余地はないのか
など、詳しく説明しなければなりません。
児童福祉司の審査
相談内容から保護した方がいいかもしれないと判断されると、次は具体的な審査に入ります。
子どもを一時保護している間に様子を観察したり、心理的・医学的な検査など、様々なチェックが児童福祉司によって行われます。
子どもだけでなく、学校の意向や親の意見を聞くなど、子どもの今後を左右しますので、とても細かいことまでチェックがなされます。
児童養護施設入所
最終的に会議が開かれ、保護の必要があると判断された場合、ここで初めて「児童養護施設」に連絡がいきます。
児童養護施設といつから預けるのか話し合い、入所するという流れになります。
基本的には児童相談所に任せておけば、審査を進めてくれるので大丈夫です。
心に余裕がなく、子どもに暴力を振るってしまいそうになるなど、あまり人には言いづらいことも包み隠さず話しておきましょう。
相手はプロですのであなたの気持ちもしっかり受容してくれます。
全てをさらけ出すことは、あなたにもお子さんのためにもなることなんですよ(^ ^)
まとめ
今回は、児童養護施設の仕組みと手続きの方法についてご紹介しました。
子どもを施設に預けることは、必ずしも悪いことではありません。
子どもを預かってもらうことによって、あなたとお子さんの両方に心身的メリットが生まれることもあるのです。
だから、自分を責めることはやめてくださいね。
大切なのは「子どもに愛情を伝えること」です。
会える日は会いに行ってあげてください。会えない日が続くのならば手紙でもOKです。
あなたとお子さんの未来が明るくありますように(^ ^)
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