…まざりたいけど、なんて言おう。
公園の砂場の少し離れたところで、我が子がそう呟いているのを見たことはありませんか。
輪の中には入らず、かといって帰りたいわけでもなさそうで、砂を掘るふりをしながら、ちらちらとそちらを見ています。
助けに行きたいけど、行きすぎたら子どもの世界に土足で入ることになる気がして、その場で固まってしまうことがあります(T_T)
そんな時に思い出してほしいことを、この記事に詰め込みました。
でも、見守るか声をかけるかは、なんとなくの気分で決めなくていいんです!
年齢と、その場の状況を見れば、今日どちらを選べばいいかの目印があります!
今回は、公園で子どもが輪に入りたそうな時に、私ならどう声をかけるかを場面別にまとめました。
先に言っておくと、これは「必ず友達を作らせる方法」ではありません。子どもが自分の力で人と関わっていくための、その日の後押しの仕方をまとめています。
「入れて」が言えない子は何を見る?
年齢でできることが違う
3歳前後の子は、まだ隣で遊んでいても、それぞれ別々のことをしているだけの時期です。
4歳を過ぎるころから、貸し借りが生まれ、そこから少しずつ「一緒に何かをする」遊び方ができるようになっていきます。
つまり、3歳の子が輪にすっと入れなくても、それは発達としてごく自然なことなんです。
人との距離の取り方には、その子の生まれ持った慎重さも関わると言われます。気になるほど困っている時は、園の先生や小児科で相談してもいいと思います。
うちの子だけおかしいのかな、と思わなくて大丈夫です(^^)
「言えていない」のか「言っても入れてもらえない」のか
もう一つ、見るポイントがあります。
子どもが黙っているのは、言葉が出てこないだけなのか、それとも一度断られて固まっているのか、というところです。
ここが違うと、かける言葉も変わってきます。
まだ何も言っていないなら、後押しの言葉が効きます!
すでに断られたあとなら、まず気持ちを聞くほうが先です。
3歳前後で「入れて」が言えない時は?
3歳前後は、無理に言わせなくていい
3歳前後の子が、輪から少し離れた場所でじっと見ているだけの時があります。
言葉で誘うより先に、ただ隣に座るだけで十分なことも多いです。
「一緒に見ようか」
私はこんなふうに声をかけています。
無理に仲間に入れようとせず、まず一緒に見る側に回ります!
急かされていないと分かると、自分から動き出す子も多いからです。
抱っこや、手をつなぐだけで落ち着く子もいる
不安が強い子は、体が触れているだけで安心して、そこから自分で一歩を踏み出せることがあります!
言葉より先に、そばにいる時間そのものが後押しになります。
急かさず待つのも、立派な関わり方です。
「慎重に見てから動けるのは、あなたのいいところだよ」
短所を直そうとすると、その裏側にある長所まで消してしまうことがあるからです。
「入れて」を一緒に言ってみる?
まず一緒に言いに行く
4歳を過ぎて、遊びたい気持ちがはっきり見えているのに言葉が出てこない時は、一緒に言いに行くのが効きます。
私は、こんなふうに声をかけます。
言葉ごと渡してあげると、子どもはそれを真似して口に出せるようになります!
言いたい言葉が見つからない子には、親が短い言い方を示すと、そのまま使えることがあります。
それでも入れてもらえなかったら
一緒に言っても、断られることはあります。
そこで終わらせず、次の一言を用意しておきます。
断られた理由を、子どものせいにしない言葉で受け止めます。
「今はタイミングが合わなかっただけ」と伝えると、次に別の輪へ向かう力が残るからです。
「入れて」が言えない子にやりがちな声かけ
私も、帰り道に聞きすぎたなと思ったことがあります。
「お友達できた?」を毎回聞いてしまう。聞かれるたびに、できていない自分を思い出させることになります。
ある家庭では、これを繰り返した結果、子どもから「うるさい!もうママは黙ってて!」と返されたそうです。
「積極的に話しかけてみてごらん」だけで送り出す。言葉のかけ方が分からないから困っているのに、気持ちだけ後押ししても、子どもは動けません。
心配のあまり、毎日誰と遊んだか聞き続ける。ある小学生の男の子は、心配して聞き続ける母親に「断られたら恥ずかしいから」「自分で解決するから聞かないで」と伝えていました。
3つとも、根っこは同じです。子どもの困りごとを、親が先に解決しようとしすぎているのがもとです!
心配で先回りしたくなるけれど、子どもが自分で選べる余地も残しておきたいです。
小学校に上がると関わり方はどう変わる?
見守りの比重が増えていく
未就学のうちは、親が具体的に橋渡しできる場面が多くあります。
小学校に上がると、子ども同士のやり取りの多くは親の目の届かないところで起きるようになります。
子ども同士で解決できる小さな行き違いもあります。ただ、親や先生に相談したほうがいい場面もあるので、様子を見ながら考えます。
すべてに手を出すより、「困ったら安心して話せる相手でいる」ことのほうが、この時期は効きます。
毎日の会話の中で、さりげなく聞くくらいがちょうどいいです。
問い詰める形にしなければ、子どもは自分から話しやすくなるからです。
ただし、暴力や物を取られるといった話が出てきた時は別です。
その時は見守らず、先生に共有して動きます。
こんな時、こんな言葉
- 3歳前後で輪から離れて見ているだけ
→ 「一緒に見ようか」とまず隣に座る - 遊びたそうだが言葉が出ない
→ 「ぼくも、そのあそびしてもいい?って一緒に言ってみようか」 - 一緒に言っても断られた
→ 「今は違う遊びしてたんだね。あっちで一緒に何か作ろうか」 - 断られて固まっている
→ まず気持ちを聞く。後押しはそのあと - 小学生になって友達関係が見えにくい
→ 「今日、誰と何して遊んだの?」と日常の会話で聞く
「入れて」が言えない子を見た日に、思い出したいこと
輪に入れない我が子を見るのは、こちらの胸がぎゅっとなる瞬間です。
でも、そこで焦って背中を押しすぎると、子どもはかえって動けなくなることがあります。
まず、年齢とその場の状況を見ます。
言葉が出ていないだけなら、一緒に言葉を渡します。
すでに断られて固まっているなら、気持ちを聞くのが先です。
全部を親が解決してあげる必要はありません。
隣にいて、必要な時だけ言葉を貸す。それだけで、子どもは少しずつ自分の力で輪に入っていけるようになります。
今日うまくいかなくても、それは失敗ではありません。明日も、同じ公園があります(^^)
