「子供は素直で可愛い…」そんな世間の多くのイメージとは違い、子供が嘘をつくようになり戸惑った経験はありませんか? 私もその一人です。
たしかに嘘はいいことではないし、直したいことの一つになると思いますが…
そのたびに厳しく叱っていませんか!?
もしかすると、その「厳しく叱る」ことが、子供が嘘をつく原因になっているかもしれません…。
今回は「子供が嘘をつくようになる理由やその対応」についてお伝えしていきます。
私も試して効果があった方法なので、参考にしてもらえると嬉しいです。
子供は自分を守るために嘘をつくようになる?
子供が親に対して嘘をつくようになる理由は2つあります。
叱られる恐怖から自分を守りたい
厳しく叱られると、子供は恐怖を感じ「その恐怖から自分を守りたい」と嘘をつくようになります。
わかりやすく大人の環境に例えると、仕事での失敗を上司に頭ごなしに厳しく叱られていたら、「次こそは完璧にしなければ、また叱られる…」という恐怖心にとらわれて緊張してしまいますよね。
子供にも同じことが起こっているのです。
緊張からまた失敗、さらに叱られ、恐怖心から自分を守るために嘘をつく…と負のループから抜け出しにくくなります。
親に嫌われたくない
基本的に子供は親が大好きです。
厳しく叱っている顔より、笑顔でいてほしい…そう願っています。
「じゃあ嘘をつかなければいいのに…」と親の立場からは思いますけどね。
しかし子供の中で「正直に話したのに叱られた」という経験が引っかかって、嘘につながっていることがあります。
「ものを壊してしまった」「お友達とケンカした」・・・など、正直に話して許してもらおうとしたのに、頭ごなしに叱ってしまった経験はありませんか?
親も毎日、家事や育児、仕事に追われ、子供の失敗を受け止められないこともあるでしょう。しかし子供にとっては「なにをしても叱られる…自分は嫌われているのではないか…」という不安となり、それが嘘をつくきっかけになってしまうんです。
嘘をついた子供への対応はどうすればいい?
いきなり叱らず話を聞いてみる
「嘘をついているな…」
そう気づいてもいきなり叱らず、一呼吸おいて子供の話を聞いてみましょう。
「そうなんだね」と一旦、嘘を受け止めてみるのもいいかもしれません。そうすることで、子供の「叱られる、嫌われる」という不安感を軽減して、「本当のことを言ってもいい」という雰囲気が生まれます。
たとえば「おもちゃを壊したのは僕(私)じゃない」と子供が嘘をついたとき。
「そうなんだねえ…でもおもちゃ壊れちゃったね。どう直そうかな。どうしたらいいと思う?」と普段の会話のように話してみるといいですよ。
一緒に過程や原因を探るうちに、子供が安心感を持て、本音が聞けたらなおいいですね。
いきなり叱らず話を聞いてみるのは、一見遠回りなようでいて、嘘をつくことがなくなる有効な手段です。
「嘘をつかれるのは悲しい」という気持ちを伝える
子供が嘘をつくと、毎日子供のためを思い頑張っている親は悲しいですよね。
「嘘をつかれたら悲しいな」と、親の素直な気持ちを話してみましょう。
親の悲しい顔を見ることで、「嘘をつくことで親を悲しませている、大切な人を悲しませたくない」と感じ、嘘をつくことはよくないことだと察するようになります。
たとえば「僕(私)はお友達を叩いていない」と嘘をつき、話を聞いても認めないとき。
「でも一緒に遊んでいたお友達は痛いって泣いてるね…本当のことを言ってくれていないのなら、ママはとっても悲しいな」と伝えてみましょう。
子供は「ママを悲しませたくない」と思い、時間がかかることもありますが、本当のことを話すでしょう。
親が素直に「嘘をつかれることは悲しい」と伝えることは、厳しく叱るよりも、ずっと子供の気持ちに伝わり、嘘をつくことの軽減につながります。
素直な子供になってもらうために親ができること
「素直な子に育ってほしい」誰もが願いますよね。
日常の中で親ができることを紹介していきます。
子供の言葉に共感し受け入れる
小さな子供とはいえ、すでにたくさんの経験や感情、好みを持っています。
そのことについて話す子供に共感し、受け入れましょう。
安心感が生まれ、自分の素直な思いを表現できるようになります。
たとえば「幼稚園に行きたくない」と話したときは、
「ダメ!」と頭ごなしに叱らず、「そうなんだね、ママも子供の頃そんな時あったなぁ」と
一旦受け止めてあげましょう。理由などをゆっくり聞いてあげるのもいいと思います。
タイミングを見て、アドバイスや励ましの言葉をかけると、安心感から子供は素直に理解をしてくれることが多いです。
子供が素直でいるには、まず親が子供に共感し受け入れ、安心感を作っていくことが重要です。
子供との約束を守る
親も子供になるべく誠実に接しましょう(やむをえないこともあるかもしれませんが…)
親のしていることを子供はよく観察していて、真似をします。
「遊園地はまた今度ね」と言ったにも関わらず連れて行かなかったり…
子供に内緒でお菓子を食べておきながら「ママはお菓子食べていないよ」とごまかしたり…
そんなことがたびたび重なると、「嘘をついていいんだ」と思うようになります。
大人にとっては「これぐらいごまかせるでしょ」と思っていても、子供は大人が思っている以上に敏感で、すぐ気が付き真似します。私もドキリとしたことが何度もありました…
逆に、子供に対していつも誠実な態度で接していると、子供もその態度を真似するようになり、お互いに信頼感が生まれます。
時には親のしたいことを優先する
時には親の希望を優先してみましょう。
親の気持ちが満たされることで心に余裕が生まれ、子供の気持ちをより受け入れやすくなり、子供も素直な気持ちを表現しやすくなります。
子育てをしていると、多くのことが「子供優先」になってしまいます。
その小さな「親の我慢」が積み重なり、大きなストレスになっていることがあります。
そのストレスが「頭ごなしに叱る」ということにつながっていることもあるでしょう。
解消法として、たとえば外食時に「ママはこっちのお店は嫌だー!これが食べたい!」とたまには言って見るのも手です。
私は実際に言って、子供が笑って和んだことがありました。
祖父母や親せきの方に子供をお願いして出掛けてもいいですし、お願いできる人が近くにいない場合は、保育園の一時預かりや地域のファミリーサポート制度などを利用してもよいと思います。
親がHAPPYでいることが、子供の素直な態度に繋がります。
まとめ
今回は、「子供が嘘をつくようになる理由やその対応」について紹介しました。
【子供が嘘をつくようになる理由】
・叱られる恐怖から自分を守りたい
・親に嫌われたくない
【嘘をついた子供への対応】
・いきなり叱らず、話を聞いてみる
・親の素直な気持ちを伝える
【素直な子供になってもらうために親ができること】
・子供に共感し、受け入れる
・子供との約束を守る
・時には親のしたいことを優先する
私は祖母に「嘘をつくのも成長した証だ」と言われて気が楽になったことがあります。たしかに「嘘を考えられるようになった、知恵がついた」ともとれますものね。
親子が毎日を笑顔で過ごせたらいいですね!