不妊治療は精神的にも肉体的にも大変なことが多いですが、働きながらとなると、更に悩みの種が増えます。
不妊治療を理由に仕事を休まなければならないことがあるからです。
仕事を休みたいとき、なんて説明したらいいんだろう…?と、困ってしまいませんか?
不妊治療という、ものすごくデリケートでプライベートなことを、上司や同僚に説明するのは気まずいですよね。
男性が多い職場だったりすると、そもそも正直に話したところで理解してもらえるか、不安でしょう。
私は不妊治療を始めてから、職場にたくさん迷惑をかけた自覚があります(T_T)
シフト制の仕事だったので、急に休むということは重罪なんです。
だからこそ、すごく言いにくかったけれど正直に打ち明けました!!
職場へ説明したことで、気持ち的にもスケジュール的にも、前向きに治療に取り組むことができるようになりました。
その結果、無事妊娠して退職するときも、円満に辞めることができましたよ(^_^)
ここでは
- 不妊治療を隠して仕事を休んだらどうなったか
- 不妊治療を打ち明けたらどうなったか
について、私の体験談を書いていきます。
不妊治療に前向きに取り組みたいけど、職場への説明どうしよう…と悩んでいる方の参考に少しでもなりますように。
できれば不妊治療を知られたくない!仕事を休む理由どうする?
職場の上司や同僚に、「生理痛がひどくて休みます」って言えますか?
多分、言えない人の方が多いのではないでしょうか。
すごーく上司と親しいとか、女性が多い職場でそういうことに理解があれば言えるでしょうが、そんな職場環境はマレでしょう。
私が不妊治療のことを上司に打ち明けたとき、「生理痛がひどいんです」の倍くらいの気まずさと言いにくさを感じたのを覚えています。(上司は男性でした。同僚も半分くらい男性。)
実は不妊治療を始めた当初、私は職場に打ち明けずにひっそりやりたいと思っていました。
その理由は
- 単純に恥ずかしい。内診とかヒューナーテストとか、治療とはわかっていても恥ずかしい検査があるのは事実だったから。「そーゆー恥ずかしいことやってまーーーす!!!」っておおっぴらにするみたいで嫌だった。
- 不妊といっても、体は健康だしどこが痛いとかもない。不妊治療で休みますと言っても、「え?元気じゃん。ズル休み?」とか思われたらどうしよう。
- 上司とは険悪な仲ではなかったが、すごく仲が良いわけでもない、ビジネスライクな関係。友達にも打ち明けられない不妊の悩みを、話せるような関係ではないと感じていた。
- 治療の末に授かれなかったときに、それを周りに知られるのは嫌すぎる!!
こんなかんじです。
始めは、休みの日に不妊治療に通うかんじでいいだろう…と、甘い考えでいたので、特にちゃんと話さなくてもいいだろうと思っていました。
ですが、そうもいかなくなりました。
不妊治療で仮病を使うのってどう?
そもそもなんで不妊治療は仕事を休む必要がでてくるの?
不妊治療を始めて、知らなかったことがこんなにあるのかと驚きました。
自然に妊娠が成立するのは、ほんとに奇跡のようなタイミングです。
女性の体は生理周期とともに日々刻々と変化していて、治療に必要な検査ができるタイミングが月に一度ということは少なくありません。
その日が仕事で行けない、となると「じゃあ次の周期ね〜」と先生に言われて終わりです。
つまり、約1カ月間は必要な検査が出来ずに、もやもやと過ごさなくてはなりません。
その間に私はまた少しずつ歳をとってゆく(T_T)
一周期もムダにしたくないと思いました。
結果、仕事に行く日と検査の日が被れば、検査を優先しました。
不妊治療を隠して仕事を休んだら
始めのうちは、「ちょっと女性の病気的な…」と濁して仕事を休みました。(まぁ大嘘ではない。)
その後、出勤した際上司に「この前はすみません」と詫びるわけですが、そこでものすごく心配してくれました。
上司「大丈夫?!もしかしてなんか重い病気?」
私「いや、まぁなんといいますか…しばらく通院は必要みたいです(^◇^;)」
上司「ちゃんと通院して治した方がいいよ。俺の知り合いに病気放っておいて大変になった人いるからさ。」
私「…ありがとうございます。すみません。」
心が痛い!!!!
その後、同じような嘘をついて何度か休んだことがあるのですが、だんだん不審がられてきました。
前日に急に「明日検査で通院しなくてはならないので休ませてください!」って、どんな病気だよと。
私は子どもが一人いたので、不妊治療を疑われるようなこともなかったんだと思います。
健康そうなのにいきなり休むって、???と思われたのでしょう。
不妊治療を打ち明けたら
シフト制の仕事だったということもあり、これ以上隠して迷惑をかけ続けるのはダメだと思い、まずは上司に打ち明けました。
- 実は不妊治療に通っていること
- これからも急に通院が決まることはあるので、出勤日数を減らして欲しいということ(当時パート職でした)
- 治療がないときは休みでも出勤できるので、使ってくださいということ(休んだ分挽回のチャンスをガンガン回してください)
- その他、シフトに欠勤や不足が出た場合は、最大限カバーしますので声をかけてくださいということ
上司はかなり戸惑っていた様子でしたが、きちんと話を聞いてくれました。
その他、同じ時間帯に働くことが多いパートさんにも、心が許せる人には数人に伝えました。
また、私が仕事を減らしたことでしわ寄せが行っていたフリーターの子にも、正直に話しました。
驚いたり戸惑ったような反応が多かったです。
聞いた方も、「とんでもないことを聞いてしまった…」みたいな(T_T)
それでも、後ろめたい気持ちでは仕事も治療も辛い!と思い、人を選んで打ち明けました。
言いにくかったけれど打ち明けて良かったと思っています。
不妊治療で会社を休む時に職場に言い訳はすべき?
前章で紹介した私の体験から、職場に伝えずに不妊治療をするメリット・デメリットをまとめてみます。
メリット
- 気まずい思いはしなくて済む
- もし授からなくて治療をやめたとしても、周りは治療していたことを知らないから特にダメージはない
デメリット
- 不審がられる
- 休むときに毎回言い訳をしなくてはいけなくなる
- 休んだ分を挽回できるチャンスが得られない
- 仕事のある日に通院が入ると、「また言い訳して休まなきゃいけないのか…」と、治療が負担に感じて続かなくなる
こんなところでしょうか。
職場環境や人間関係など、それぞれの事情があると思うので「これが正解!」というものはありません。
どうしても言いたくない場合もあるでしょう。
それでも、打ち明けることで得られるメリットは大きいです。
実際私は職場に打ち明けてから、気持ち的にもスケジュール的にも、本格的にタイミング療法に取り組むことができました。
まとめ
不妊治療をしている夫婦が増えてきているとは言っても、周りに伝えるのは勇気のいることです。
それでも、正直に打ち明けることで事態は好転するかもしれません(^_^)
打ち明けるときには、ただ「不妊治療をしているので休むことが増えます」ではなく
「休むことが増えるかもしれませんが、そうでない時にはその分挽回させてください!」という伝え方がいいかもしれませんね(^_^)
味方を増やすことで、きっと治療にも前向きに取り組むようになれますよ。