うちの子はもうすぐ3歳なんですが、私や主人、私の母の髪の毛をよく触ります。
かれこれ2年近くになる息子の「癖」です。
家でも、外出先でも、スーパーマーケットでカートに乗せている時も、家でテレビを見ている時も、いつでも髪の毛をさわりたがります。
どうしてここまで髪の毛を触りたがるのでしょうか?
それは、その子にとって「最大の安心を得られるから」です。
大事な人と一緒にいられる、子供にとって誰かの髪の毛をさわることには、こんな意味が込められていると思えば、変な癖も、素敵な個性ですよね。
同じように髪の毛をさわる癖があり、困っている、悩んでいる方は、その癖が「素敵な個性」「コミュニケーションのひとつ」だなんて思えたらいいですよね。
「やめなさい。」と言わなくてもゆったりとした気持ちで子供と向き合える。
そんな髪の毛をさわる癖が、「愛すべき個性」だと思えるのはなぜか、ご紹介します。
髪の毛を触りたがる子供の心理とは
子供のうちは、指しゃぶりなどの癖がある子がたくさんいますよね。「髪の毛をさわること」これも「癖」のひとつです。
どうして髪の毛をさわるのか…
それは、大好きな人がそばにいるという、「安心が得られるから」なんです。
どうして髪の毛なのか…
それはその子にとって髪の毛がさわり心地の良いものであり、気持ちがいいから。ただそれだけなんです。
私の息子(2歳10ヶ月)は、1歳を過ぎた頃から、髪の毛をさわることが増えました。よく話すようになった今では、自分から「髪の毛さわりたい」と言うようになりました。
眠いときは髪の毛がないと寝られません。どうしても私の髪の毛をさわれないときは、自分の髪の毛をさわっています。
それだけ、髪の毛をさわっていることは、安心できることなんです。その子にとって心地よい、気持ちの良いことなんです。
そして、その髪の毛の持ち主に甘えているんです。
なので、「髪の毛をさわる」というのは、安心を得るための手段なんですね。そして、それがその子にとってひとつの「個性」なんです。
おちんちんに髪の毛をツンツンするうちの子って変?
眠いとき、安心したいときに触ることが多いと思いますが、子供によってさわりかたはそれぞれ。
「眠いよ」「そばにいてよ」という思いからくる癖=個性ですから、変じゃありませんよ!
とっても可愛らしいですよね。
髪の毛をさわるタイミングも、「さわりたい!」と思ったときです。
考えて行動しているわけではないので、無意識のうちにさわり始めることがほとんどです。
私の息子の場合は
- 夜寝る前
- 夜中に寝返りをうったとき。深い眠りに入るまでは、強く握る
- 立っているとき。「しゃがんで」「寝転んで」と言う
- テレビを見ているとき
- 車に乗っているとき
- 買い物中カートに乗っているとき
などにさわります。
器用に指で毛先が当たるように持って触っていたり、握っていたり、さわりかたも様々ですが、うちの子の場合は、毛先がツンツンしている感触が、特に好きなようです。
びっくりしたのは、お昼寝の時、私よりも先にはっきり目が覚めた息子が、自分のおちんちんに髪の毛をツンツンしていました。
さすがにその時は少し怒ってしまいました。「もうやらないで!」とも言ってしまいました。
私も、不安になって色々と調べました。うちの子変なんじゃないか…と。
しかし、2歳の男の子にとって何か面白いものが自分についている。それに自分が好きな髪の毛ツンツンをしたらどうなるかな?くらいのことだったようです。
ここまで髪の毛大好きだと、「うちの子変かな?」と思ってしまいますよね。
けれど、「眠いんだね」「なんだか不安なんだね」「楽しいんだね」「気持ちがいいんだね」と思えば、変な癖ではなく、コミュニケーションのひとつになりませんか?
そして、「素敵な個性」ですよね。
髪の毛を触る癖はやめさせたほうがいい?
無理にやめさせる必要はありません。「素敵な個性」ですから!
だけど、誰の髪でも触っていいわけではないですよね。
「やめようね」ということは、その子にとっての「安心がなくなる」ということです。
それは子供にとって、すごく不安なんです。
だけど、保育園や幼稚園に行くようになって、お友達の髪の毛をさわりに行ったら迷惑になりますよね。
なので、「お父さんとお母さんならいいよ」「お友達の髪の毛はやめようね」と伝えておくことは大切だと思います。
子供が成長していくと、周りからの目も気になるようになりますよね。
そのうち「親の髪の毛さわるなんて恥ずかしい」「かっこよく思われたい」なんて思って自然と髪の毛をさわることはなくなっていくと思います。
その時は、少し寂しいのかな…。
髪の毛から卒業する日がいつかきます。
「髪の毛をさわりたい」と甘えられるのは小さい時だけ。なので、温かく見守り、無理にやめさせなくても大丈夫なんですよ。
変な癖 = 愛すべき個性
ちょっと変わっている、と思うこともあるかもしません。
「素敵な個性」も、小さいうち、今だけだと思うと、「愛しいもの」に思えます。
私は、髪の毛をアレンジしたりするのが好きだったのですが、息子が髪の毛をさわるせいで、髪の毛のアレンジができなくなりました。でも今、めいいっぱいさわせてあげようと思っています。
甘えさせてあげられる今のうちに、たくさん甘えてもらいたいものです。
「愛すべき個性」とうまく向き合って、ゆったり子育てしていきましょう。