子どもが集団生活をする学校で怪我をすることはよくあることですよね…。
・・・しかし、怪我は怪我。
親としては、可愛い子どもが傷を負って帰ってくると心配になります(T_T)
また、病院に通わなければならないような大きな怪我なら、治療費の問題もあります。
怪我の責任は誰が負うのかについて、実際にあった判例からご説明します!
子どもが怪我をして帰ってきたときにすべき対応についてもお教えしますね(^^)
今回は、学校で子どもが怪我をしたときの責任は誰が負うのかについてご紹介します。
子どもが学校で怪我をした!焦らないで対応しよう!
子どもが怪我をして帰ってきたら、焦りますよね(°_°)
「どうしたの?!!何があったの?!!」
なんて根掘り葉掘り尋ねたくなりますが、まずは落ち着きましょう。
子どもが怪我をして帰ってきたときの対処法をご紹介します。
子どもから話を聞く
まずはお子さんから話を聞きましょう!
問い詰めたい気持ちはわかりますが、堪えてくださいね。
お母さんが鬼気迫る迫力だと、お子さんも本当のことが言えなくなったりします。
まずは、「怪我したの?痛くなかった?」
と、優しく言ってあげてください。
そして次に、「なんで怪我したのか話してくれる?」
と尋ねてみてください。
ポイント
まずは子どもの話を全て優しい表情で頷いて聞いてあげましょう。
状況を把握する
子どもが話し終わったら、次はこちらから質問してみましょう。
・いつ
・どこで
・何をしている時に
・誰に(加害者がいるなら)
・何で
を子どもに質問し、紙にまとめて書いておきましょう。
注意すべきは、喧嘩で怪我を負わされたケース!
子どもは身体にも心にもダメージを受けています(T_T)
喧嘩ですからお互い悪いところがあったはずです。
・謝ってもらったのか
・自分の悪いところはどこだったのか
もプラスで聞いておきましょう。
ポイント
喧嘩や危ないことをしていた場合はすでに学校で指導されているはずですので(^ ^)
小学校から怪我をした場合はどうやって連絡がくるの?
子どもが学校で怪我をした場合は、怪我の大小に関わらず、保護者に電話連絡をするのが一般的です。
どのように連絡がくるのかご説明しますね(^ ^)
事故で怪我をした場合
体育の授業や昼休みなどに怪我をした場合です。
骨折など病院に行かなければいけないレベルの怪我ならすぐさま保護者に電話連絡がいきますが、
保健室での処置で済むような怪我なら子どもが帰宅した頃に電話連絡が入ります。
痛かったと思いますので、大丈夫だとは思いますがご家庭でも少し様子を見てあげてください。」
というのが一般的な内容ですね。
何か腑に落ちないことがあるなら質問してもOK。
モヤモヤは残さないようにしましょう。
喧嘩で怪我をした場合
喧嘩で怪我をした場合は、怪我をさせた子と怪我をした子の両方の保護者に電話連絡がはいります。
怪我をした側には、
・喧嘩で怪我をしたこと
・相手の名前
・処置方法
・どんな指導をしたのか
が伝えられます。
怪我をさせた側には、
・喧嘩があって怪我をさせてしまったこと
・相手の名前、怪我の程度
・相手の保護者に謝罪の電話をした方がいいこと
が伝えられます。
子どもの話と食い違うことがあるなら、教師からの電話連絡の時にきちんと確認しておきましょう!
後で相手の親から謝罪の電話があった時にトラブルになってしまうかもしれません(°_°)
学校で起こった怪我の責任は誰が取るのか!?
骨折したり傷口が深かったりなど、保健室で処置できない怪我の場合、病院で診てもらうことになります。
通院することになる場合もあるでしょう。
その場合、誰に支払い義務があるのでしょうか?
事故の場合
学校は、怪我をしてしまった場合に備えて、日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度に加入しています。
詳しくはこちらをご覧ください
災害共済給付 - 日本スポーツ振興センター
これによると、治療費が総額5000円以上、つまり窓口負担で1500円以上かかった場合は総額のうち4割が支払われることになっています。
窓口負担は3割ですので、1割は手元に残ります。
これは交通費などが考慮されています。
注意ポイント
よくあるのが通学路を守らずに帰っていた子の怪我!
適応外になりますので気をつけてください。
怪我をさせられた場合
怪我をさせられた場合も事故と同様に、日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度により見舞金が支払われます。
しかし、学校の監督不行き届きだったり、相手の子どもの故意による怪我で、あなたが納得できない場合は責任を問うことができます。
つまり、賠償請求をするということですね!
実際に弁護士を通して治療費を請求したというケースも存在します。
判例では、12歳程度になれば民法上の責任能力はあるとされ、子ども自身が責任を負うことになります。
子どもに責任能力がないと判断された場合は、親や学校の先生など、監督義務を怠らなかったことを立証できない場合、負うことになります。
子どもといえど、しっかりと責任を負う必要があるんですね(°_°)
まとめ
今回は、学校で子どもが怪我をしたときの責任は誰が負うのかについてご紹介しました。
- 子どもから話を聞く
- 状況を把握する
- 学校から説明の電話連絡がくる
- 怪我をさせた保護者から謝罪がある
- 学校の管理下で起こった怪我には保険がおりる
- 弁護士に相談して責任を問うことも可能
子どもが学校で怪我をした場合、
- 学校がきちんと状況説明
- 学校が子どもを指導
- 相手の子どもと保護者が謝罪する
を、きちんとすれば弁護士を間に挟むことなどまずおきません。
事を大きくするのは、自分の子どもにとってもあまり良いことではないですもんね。
子どもが怪我をして心配だったり腹が立つ気持ちはわかりますが、大切なのは子どもの心のケアです。気分転換になるような所へ連れて行ってあげたり、少し豪華なご飯を用意するのも良いですね( ^ω^ )
学校は子どもが集まる所なので何が起きるかわかりません。自分の子どもが怪我をした場合も、怪我をさせてしまった場合も、焦らずに対応してくださいね。