子供の性格ってどうやって決まるか知っていますか?
- 遺伝で元から決まっている?
- それとも生まれてからの環境で作られる?
実はどちらとも正解。
遺伝と環境で作られたものが合わさって性格ってできあがるんです。
環境で作られる性格の部分は、特に「親との関わり」が重要な影響を与えます!
親の態度が与える影響について学んで、子育ての参考にしてみませんか?
今回は、子供の性格はどうやって形成されるのかについてご紹介します。
子供の性格はいつ決まる?
性格が現れ始める時期
赤ちゃんの性格はいつから生まれると思いますか?
答えは「生まれてすぐから!」
生まれた時から、「よく泣く子」「全然泣かない子」「よく寝る子」「夜泣きする子」と色々ですよね。
これ全部、「性格」なんです!
お腹の中にいるときも、よく動く子、おとなしい子など違いがありますので、これも性格に含めると、お母さんのお腹の中に命が宿ったときから性格はあると言っても、間違いじゃありませんね。
性格が決まる時期
「三つ子の魂百まで」
という言葉があるように、3歳までにおおよその性格は決まってしまうそうです。
この性格は、生まれ持った気質の
「遺伝による要素」
と、その子供と関わった物や人からの影響である
「環境による要素」
の2つが合わさって作られます。
遺伝と環境の割合は、5:5とも2:8とも言われますが、一番身近な存在である親との関係が大きな影響を与えるということは間違いないでしょう。
「子供の性格は遺伝する」というのは本当?
子供の性格形成には
「遺伝による要素」と「環境による要素」
があると説明しましたが、それぞれどのように性格に影響するのかひとつずつ見ていきましょう。
遺伝による要素
ある双子を、全く同じ環境で育てた実験があります。
全く同じ環境で育てたのに、2人の性格は異なっていたそうです。
兄弟でも、お兄ちゃんは真面目なのに弟はすごくヤンチャってことって結構ありますよね。これは、生まれ持った気質が違うからだと考えられています。
つまり、遺伝で性格が形成されたということ!
お母さんとお父さんの遺伝子が組み合わさった結果、現れた性格なんですね。
環境による要素
一方、対人関係の人格は、
「環境による要素」の影響が大きいとされています。
心理学では、「0歳から3歳までの親との関係が性格を決める」とされているんです。
例えば、悪いことをしても叱らない親だと、なんでもやりたい放題の子供になってしまいます。
性格というか、「親の態度を見て学習している」と言った方がわかりやすいかもしれませんね。
まだ周りと関わりを持つ機会の少ない乳幼児にとって、親の影響力は凄まじいのです。
子供の性格はタイプ別に分けられる!
「子供の性格と親の態度の関連性」を研究したサイモンズという人物によると、親から影響を受けた子供の性格は4つのタイプに分けられるそうです。
では、その4つの性格パターンをご紹介します。
支配型
威圧的、または強制的に子供を支配するような態度を親がとるタイプです。
「あれをしなさい!」
と命令したり、聞かなかったら怒鳴りつけるので、子供は親を怖いと思い、怒られないために親の顔色を伺って行動するようになります。
すると、自分に自信がなくなって、消極的な子供になってしまいます。
服従型
支配型とは逆に、親が子供の顔色を伺うタイプです。
欲しいものを買ってあげるなど、なんでも子供のワガママ放題にさせているので、子供は我慢のできない子になってしまいます。
物事の善悪がつかない状態になってしまうということですね。
注意
保護型
必要以上に子供を保護する、いわゆる「過保護」なパターンです。
親からいつも守られているという安心感から、精神が安定するという良い面もありますが、失敗したことがないので「挫折に弱い子供」になってしまうという面もあります。
拒否型
保護型とは逆に、親が子供を拒絶するパターンです。
親に拒絶されて育った子供は自己肯定感が低く、不安を感じたり落ち着きがなくなったりします。
また人の気を引くために、わざと悪いことをしてしまう場合もあります。
良い影響を与える親の態度
サイモンズの提唱する4つのタイプは消極的なものが多かったので、良い影響を与える親の態度をご参考程度に少しご紹介します。
・努力を認められて育つ
→目標を持つ子になる
・褒められて育つ
→人に感謝できる子になる
・愛されて育つ
→人を愛する子になる
・安心感を与えられて育つ
→人を信じる子になる
アドバイス
まとめ
今回は、子供の性格はどうやって形成されるのかについてご紹介しました。
- 性格は生まれた時から持っているもの
- 性格は3歳までにおおよそが決まる
- 気質は遺伝する
- 0〜3歳までの親との関わりが影響する
性格は、生まれ持ったものをベースとして、親との関わりの中で形成されていきます。
親としては責任重大ですが、気張る必要はありません。要するに、お子さんをたっぷり愛してあげればいいんです。
愛すると言っても、好き放題させたり、過保護にしろというわけではありません。「子供にとって一番良いことは何か」を考えて選択していけば、自ずと良い方向へ進んでいくはずですよ。