子供と話をしていると、
「え!?何が言いたいの!?」
ってことありませんか?
私は以前小学校の先生をしていたんですが、自分の思っていることがうまく伝えられない子って結構いました。
聞いてる方も意味がわからないし、話してる方もうまく伝わらなくてモヤモヤしちゃいますよね。
「まだ小学生だし、しょうがないのかな〜」
って片付けちゃダメ!
自分の気持ちがうまく伝えられないために誤解を生み、友達とケンカになるなんてこともあるからです。
説明下手な子を話し上手にするためには、一番身近でよく話す「お母さんとの会話」が大切!
お母さんが話し方を工夫して教えてあげれば、子供はみるみる成長していきますよ♪
そこで今回は、子供の話下手を改善するとっておきの方法についてお話ししたいと思います。
上手に話せるというのは、一生の財産!
子供の世界をもっともっと広げてあげることができますよ( ^ω^ )
説明が下手な子供に共通する3つのポイント
先生! ビューンってね、飛行機がね、ゴゴゴーってね、すごくてね、あっちに飛んでったよ! パパと!
私が教師時代に経験した、本当に意味がわからなかった子供の言葉です(笑)。
どうやら、昨日空港にパパと飛行機を見に行ったらしく、その時の飛行機の様子を話してくれていたようです^^;
大人だからなんとな〜く考えれば伝わりますが、もし相手が子供なら、「何言ってるか意味わかんない!」と言われ、ケンカになりかねません。
説明が下手な子に共通するのは、
- 5W1Hがない(主に主語がないのが特徴)
- 擬音語やこそあど言葉が多い
- 言葉の順番がめちゃくちゃ
この3つです。
5W1Hとは
- いつ(When)
- どこで(Where)
- だれが(Who)
- なにを(What)
- なぜ(Why)
- どのように(How)
という会話のポイントのことです。
特に主語がないと、なんのことを話してるのかさっぱりわかりませんよね。
また、「ビューン」や「ゴゴゴー」のような擬音語が多かったり、「アレとって」などのような、こそあど言葉が多いのも困りもの。
おまけに言葉の順番がめちゃくちゃだから、推察するのも一苦労です(^^;
話し方が下手なのは小学生だったら仕方ない?
小学生だから話し方が下手でもまだ大丈夫・・・なんてふうには考えないでください。
言葉はコミュニケーションの大切なツールですから、小学生でも話下手だともどかしい思いをすることがたくさんあるからです。
上手く喋れないことが原因でケンカになったなんてことになったら可哀想ですよね。
子供が話下手になるのには、ちゃんと原因があります。
話さなくても伝わってしまうから
家族って、ずっと一緒に過ごしてきてるから、相手の考えてることが何となくわかることってありますよね。
例えば、子供が「アレ食べたい!」って言ったとします。普通の人は、「アレ」じゃ何かわかりませんよね。
だけど子供の事を知り尽くしてるお母さんなら、「ああ、プリンね」ってわかっちゃう!(笑)。
以心伝心じゃないですが、名詞を言わなくても伝わっちゃうんです。
すごい人だと、「アレをアレして〜」なんて言っても伝わっちゃったりね^^;
このやり取りが染み付いちゃってると、主語がなかったり、こそあど言葉ばかりの話し方をするようになってしまいます。
頭の中でまとめる前に言葉にしてしまっている
「すごい!ふわふわでパンケーキで、美味しくてとろける!」
大人でも興奮した時って支離滅裂に喋っちゃうことってありますよね。
これは、頭で考えるまでに言葉にしてしまっていることが原因です。
「話したい!」って気持ちが強すぎて、話の文法に気をつけられなくなってるんです。
普通に喋れることもあるのに、楽しいことや怖かったことなど、興奮している時に話し方が下手になる場合は、このことが原因だと考えられます。
小学生の会話下手を改善する方法とは!?
子供の会話下手を改善する方法は2つ。
- 言い直させる
- 文章にさせる
それぞれ解説していきますね!
5W1Hに沿って言い直させる
子供の話の意味がわからなかったらその都度、5W1Hを意識した問いかけをしてあげてください。
5W1Hとは、
- いつ(When)
- どこで(Where)
- 誰が(Who)
- 何を(What)
- なぜ?(Why)
- どのように(How)
でしたね。
子供の話の中で足りない要素を質問をして、その答えから親がお手本を示します。
そして、子供にもう一度同じ話をさせる!
そっか〜、そういうことだったのか~!
「〇〇ちゃんが、〇〇した」って言ってくれたからわかりやすかったよ〜!
と褒めて、主語などの大切さを教えてあげてください。
ポイント
いちいち質問すると子供がイライラするっていう場合は、ゲームにしてしまうのもアリ!
「だれが?」「いつ?」などが書かれたカードを用意し、答えさせてあげると、会話に必要なセンテンスを理解させることができますよ。
5W1Hで文章にさせる
話したいことを一度文章にさせることで、何をどんな順番で話せばいいのかがわかるようになってきます。
頭の中にあったイメージを文字として見ることで、冷静になるからです。
お母さんがこんな感じに表を作ってあげると、5W1Hのポイントがわかりやすいですよ↓
いつ | 例)放課後 |
どこで | 例)下駄箱で |
だれが | 例)〇〇ちゃんが |
なにを | 例)靴紐を結ばず靴を履いた |
なぜ | 例)早く公園に行きたかったから |
どうなった | 例)靴紐を踏んでこけて泣いた |
これを文章にしてあげてください。
放課後に下駄箱でな~、◯◯ちゃんが靴紐を結ばずに靴を履いて走ろうとしたんやけどな~、靴紐を踏んで思いっきりコケて泣いてたで~(笑)。早く公園に行きたくて焦ってたみたい(笑)
まぁこんな感じですね。
慣れてくれば、文字を書かなくても言葉にできるようになってきます♪
最後に
子供の話し方を改善したいなら、親の話し方も注意!
「ソレとって〜」なんて当たり前に言ってませんか?
子供は親の背中を見て育つので、お父さんとお母さんの話し方も気をつける必要があります。
また、子供が少しでも話すのが上手になったらたくさん褒めてあげてください。
子供って、怒るより褒めてあげる方がめちゃくちゃ伸びるんですよ( ^ω^ )
そのうち自然と自分で意識しながら上手な会話ができるようになります♪
そのキッカケづくりをするのがお母さんの役目です。
頑張ってくださいね\(^^)/