大切な我が子がもし友達にからかわれていたら・・・あなたはどうしますか?
いじめられているわけではなさそうだけど、放っておくのはちょっと・・・。親である自分が子供にどんな対応をしてあげるべきか、悩みますよね。
そんな時はまず「そのままのあなたでいいんだよ」ということを一番に伝えてあげてください。
お子さん自身を肯定する言葉を一番身近なあなたが言ってあげる、そのたった一言でも、子どもの心の大きな支えになるからです。
今回は、からかわれやすい子供の特徴と、からかう側の心理、また、実際に我が子がからかわれた時にどんな言葉をかけてあげたらいいのかを、私自身の経験も踏まえてお話させていただきます。
からかわれやすい子供の3つの特徴
大人になっても「からかわれやすい人」いわゆる「いじられキャラ」の人って周りに絶対一人はいますよね。
そもそもどうしてからかわれてしまうのでしょうか?
実は、からかわれやすい子供には3つの特徴があります。
真面目
真面目ならからかわれないんじゃないかと思いがちですが、真面目で曲がったことが許せない子供は周りの友達から「自分とはちょっと違う」と思われやすいです。
子供は自分と違うことにとても敏感なので、「ちょっと違う」ことこそ、からかわれてしまう原因の一つなんです。
我慢強く「イヤ」と言えない
このタイプの子供は友達にからかわれて、内心傷ついていたとしても、その場では笑ってごまかしてしまいます。
「イヤ!」と面と向かって言わずに笑ってごまかしてしまうと、相手には嫌がっていることが伝わらないので、また何度もからかわれてしまいます。
繊細で気弱
繊細な子供は小さなことでも気にしてしまい、少しでもからかわれると泣いてしまったり、おどおどしたりしてしまいます。
そういった反応をすると逆効果で、よりからかわれやすくなってしまうのです。
大人になれば気にならないことや、わざわざ口に出さないことも増えていきますが、まだまだ幼い子供の世界ではそうはいきません。
まだ小さいうちは思ったことを悪気なくストレートに口に出してしまう上に、自分の欲求に忠実です。それは子供らしく素直でとてもいいことなんですが、そのために上記の3タイプの子供は共通してからかわれやすい傾向にあります。
からかう子供の心に潜む心理とは
では反対にからかってしまう子供はなぜからかってしまうのでしょうか。
- 単に気にいらないから
- 自分と違うから
- かまってほしいから
など、さまざまな理由があるとは思います。
ひとつ言えることは、
からかった相手の反応を「おもしろい」と感じ、それが「悪いことだとは思ない」ということ。
実際、「からかっている」というより「遊んでいる」と思っている子も少なくないはずです。さらに相手が言い返したり「イヤだ」といわなければ、余計にその反応を楽しんでしまいます。
想像してみてください。
自分がおもしろいと思うことを話しても、相手にそっけない返事をされるとつまらないですよね。でも、相手が自分の話したことで笑ってくれたら、「もっと話してまた笑ってほしい」と思いませんか?
反応があるとついからかってしまう・・・というのもほとんど同じです。
逆に言えば、からかわれても反応さえしなければ、からかわれることは無くなるはずです。
これが大事!子供がからかわれたときの対応
事前にネット等で対応方法を調べておいても、いざ我が子がからかわれてるわかると動揺してしまって、なかなか言葉が出てこないこと…ありますよね。
そこでただひとつ、これだけはお子さんに伝えてあげてほしいことがあります。それは・・・「ありのままの子供自身を肯定してあげる」ということ。
もしもあなたのお子さんが友達にからかわれてしまって元気がない時には、「そのままのあなたでいいんだよ」と伝えてあげましょう。
ただそれだけです。
子供はからかわれることで自分に自信を無くしてしまいがちです。まだまだ狭い子供の視野では身近な人の言動がすべてを左右してしまうんです。
もちろん、肯定するだけでなく他にもよい声掛けはあるとは思います。でも、お子さんにとって一番身近な家族に「ありのままの自分」を肯定してもらえるのは、何よりも心強い支えになるはずです。
私自身、子供のころに髪(ひどい天然パーマ)のことでからかわれたことが何度かありました。
当然、うれしいものではありません。
子供だった私は自分で髪をどうにかできるわけもなく、「自分の髪は変なんだ…」と幼いなりに強いコンプレックスがありました。
「髪を切りたい…」
「こんなくるくるの髪なんていらない…」
という私に母は、
「今のあなたも十分かわいいけど、足りないなら”もっとかわいくなれる方法”を教えてあげる。女の子はいくらでもかわいくなれるんだよ」
と言って、私にヘアアレンジの仕方を教えてくれたんです。
母のこの一言がとっても嬉しくて、コンプレックスに思っていたことを忘れるほど夢中で練習をしました。
本当にたった一言の言葉でしたが、母の言葉があったからこそ自分に自信を無くさずにいられたし、大人になって天然パーマから解放された今でもヘアアレンジが大好きです。
誰よりもそばにいる身近な人の言葉の力は、あなたが思っているよりずっと大きく、ずっと強いものです。
どうするべきか迷って悩んだり、解決を急ぐよりも先に「あなたはそのままでいいんだよ」と、お子さん自身に伝えてあげてください。
まとめ
今回ご紹介した「からかわれやすいタイプ」にお子さんが当てはまっていたとしても、性格を変えるなんてほぼ不可能ですよね。
だからこそ無理に解決を急いだりせずに、まずはお子さん自身を肯定して「大丈夫なんだ」と安心させてあげてほしいんです。
自分の子供がからかわれているという事実を知ると動揺してしまうかもしれませんが、解決を考えるのはそれからでも遅くありませんよ。